評価方法

Barthel Index(BI)の評価方法とそのポイント

投稿日:2016年10月30日 更新日:

Barthel Index(BI)とは

Barthel Index(以下BI)とは、ADL評価法の1つで、臨床で簡便に使用できるため使う機会の多い評価です。セルフケアの10項目について、それぞれ「自立」「部分介助」「介助」の3段階で評価し、満点は100点となります。

 

  Barthel Index(BI)の方法

BIの項目・得点については以下のようになります。

  1. 食事
    10点:自立、自助具などの装着可、標準的時間内に食べ終える
    5点:部分介助(食物を切って細かくするなど)
    0点:全介助
  2. 移乗
    15点:自立、ブレーキ・フットレストの操作も含む
    10点:軽度の部分介助または監視を要する
    5点:座ることは可能だが移乗に介助が必要
    0点:全介助または不可能
  3. 整容
    5点:自立(手洗い洗面・整髪・歯磨き・髭剃り、道具の準備片づけも含め)
    0点:部分介助または不可能
  4. トイレ動作
    10点:自立(衣服の操作・後始末を含む、ポータブルトイレ等を使用する際は洗浄を含む)
    5点:部分介助(体を支える・衣服の操作・後始末に介助を要する)
    0点:全介助または不可能
  5. 入浴
    5点:自立
    0点:部分介助または不可能
  6. 歩行
    15点:自立(介助や監視なしに45m以上歩ける、義肢・装具や杖・車輪のない歩行器は使用してよい)
    10点:部分介助(軽度の介助や監視があれば45m以上歩ける、車輪付きの歩行器の使用も可)
    5点:歩行不能の場合に採点、車いすを使用し45m以上移動できる
    0点:上記以外
  7. 階段昇降
    10点:自立(手すり・杖の使用の有無は問わない)
    5点:部分介助(介助や監視を要する)
    0点:不能
  8. 更衣
    10点:自立(ボタンやファスナーの操作、靴・装具の着脱を含む)
    5点:部分介助(標準的な時間内、作業の半分以上は自分で行える)
    0点:上記以外
  9. 排便コントロール
    10点:失禁なし、浣腸・座薬の取り扱いも可能
    5点:ときに失禁あり、浣腸・座薬の取り扱いに介助を要する者も含む
    0点:上記以外
  10. 排尿コントロール
    10点:失禁なし、集尿器の取り扱いも可能
    5点:ときに失禁あり、集尿器の取り扱いに介助を要する者も含む
    0点:上記以外

 

Barthel Index(BI)はどのような際に使用されるか

BIは専門的な知識がなくても短時間で簡便に評価できるため、様々な領域で使用されています。特に、急性期のような短時間に心身機能の大きな変化がみられるような場合はADLの変化の状況を早急にとらえられるので、よく使われています。

 

Barthel Index(BI)を評価するうえでの実際の臨床の注意点

一番の注意点は、採点が3~4段階とおおまかであるため、細かな変化をとらえにくいことです。例えば、同じ部分介助でも全介助に近いのかごく軽度の介助なのか、ということが点数上は一見わかりません。そのため、Barthel Indexの点数に加えて、記録上に動作能力の変化について追記したり、場合によってはFIMのような詳細に評価できる方法で評価を行う必要があります。

 

また、Barthel Index(BI)は「できるADL」の評価なので、実際の生活場面では行っていなくてもできていれば点数がつきます。そのため、「できるADL」と「しているADL」の差についても意識しておかなければなりません。

 

最後に、天井効果といって、障害が軽度の方を評価する場合は最初から高い点数が出るため、変化がひろいにくい傾向があります。

 

 

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