評価方法

棘上筋テストとは

投稿日:2016年11月3日 更新日:

棘上筋テストとは棘上筋を等尺性収縮させることで、疼痛の有無を再現し、棘上筋が損傷しているかどうかを検査するテストです。同時に棘上筋の筋力評価も行うことができます。

 

一般的にfull can testとempty can testと呼ばれる2種類のテストがあります。

 

棘上筋テストの方法

《開始姿勢》
患者は座位または立位の状態になります。肩関節を90°外転位かつscapular plane 上である水平屈曲30°で保持し、肘関節を0°で保持します。その際、肩関節を外旋位(母指を天井に向ける)で行うテストをfull can test、肩関節内旋位(母指を床に向ける)で行うテストはempty can testと呼ばれます。

 

《検査方法》
検者は患者の背側に位置します。患者が保持している腕に対して下方に加重をかけます。患者にはその加重に対して抵抗するように指示をします。つまり、等尺性の収縮を生じさせます。加重をかける位置は上腕部や前腕部にかけます。

 

患者が保持している腕に対して下方に加重をかけ、患者はそれに抵抗するように上方へ力をいれる、というのが分かりにくい方は、(動画の50秒を参照してください)。加重をかける位置は上腕部や前腕部にかけます。動画では前腕部に加重をかけています。

 

 

棘上筋テストはどのような際に使用されるか

棘上筋や棘上筋腱に変性や損傷、炎症などの病態が疑われる場合に使用します。実施した際の疼痛や筋力低下の有無を調べます。

 

疼痛や明らかな筋力低下認められた場合を陽性とします。完全断裂がある場合、疼痛がある場合の感度は0.66、筋力低下がある場合は0.77、両者がある場合は0.86となっています。

 

full can testは棘上筋の最大収縮を促すには適した方法になっており、empty can testに比べ、肩峰下インピンジメントが生じにくい方法です。両テストの間には精度に特に有意差は認められないとされています。ちなみに、両テストを実施した際の棘上筋、棘下筋、三角筋の筋電図を見てみると、すべての筋において活動性に有意な差はなかったとされています。

 

 

棘上筋テストを評価するうえでの実際の臨床の注意点

加重を前腕にかける場合には、負荷が強くなりすぎる可能性があるので注意が必要です。まず初めには上腕部に加重をかけて陰性だった場合に、前腕にも抵抗をかけてみましょう。

 

また、健側との筋力などの差も把握するため、必ず両側で実施しましょう。検査側と対側へ体幹を側屈させることで代償動作が出やすいので注意して観察しましょう。

 

empty can testを行う場合に特に注意しないといけないのは肩峰下インピンジメントによる疼痛をさけることです。特に肩関節外転が90°を超えてしまうと、インピンジメントを生じやすくなってしまいますので、注意して実施しましょう。

 

 

棘上筋テストを評価するうえで、わかりやすい動画

海外の動画ですがfull can testとempty can testの両方とも行われている動画がありますので参考にしてください(→full can test & empty can test)

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