評価方法

FMI:Fugl-Meyer 評価法(Fugl-Meyer Assessment:FMA)の評価方法とそのポイント

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Fugl-Meyer 評価法(Fugl-Meyer Assessment:FMA)とは
Fugl-Meyer 評価法(Fugl-Meyer Assessment:以下FMA)とは、SIASやNIHSSのように脳卒中の機能障害を総合的に評価するものです。特徴として、上肢・下肢機能、バランス、感覚、可動域など運動回復の程度を評価し、高得点になるほど回復段階が高いことを示しています。

 

 

FMAの方

使用物品:評価用紙、打腱器、紙、鉛筆、缶、テニスボール、ストップウォッチ、

ゴニオメーター

所要時間:30分程度

 

評価項目:詳細は評価用紙に記載(PDFを参照してください)
少しズレの修正などを行いたい場合は、エクセルをご利用ください。

 

上肢

A)肩/肘/前腕   Ⅰ:上腕二頭筋・指屈筋と上腕三頭筋の反射を評価

Ⅱ:屈筋・伸筋の共同運動における随意運動を評価

Ⅲ:屈筋共同運動と伸筋共同運動の混合における随意運動を評価

Ⅳ:共同運動を伴わない状態での随意運動を評価

Ⅴ:上腕二頭筋・指屈筋と上腕三頭筋の正常反射を評価

B)手関節      手関節の異なる3つの機能を評価

C)手        手指に関する7つの機能を評価

D)協調性/スピード 振戦・測定異常・非麻痺側との時間差を評価

 

下肢

E)股/膝/足    上肢A)のⅠ~Ⅴの項目に対応

F)協調性/スピード 上肢D)に対応

 

G)バランス     座位3項目・立位4項目を評価

H)感覚       触覚・位置覚を評価

I)他動関節可動域  各関節の他動関節可動域を評価

J)関節運動痛    各関節の運動時通を評価

 

得点:A)~G)は各項目について0(無・不可)・1(不十分)・2(有・十分)、H)感覚は0(脱失)・1(鈍麻)・2(正常)、I)他動関節可動域は0(微動)・1(低下)・2(正常)、J)関節痛は0(重度)・1(軽度)2(なし)の各3段階で配点する

A)~F)の運動機能が100点満点、その他を含めて226点を満点とする。

 

 

FMAはどのような際に使用されるか

FMAに標準範囲はなく、個人の回復状況の比較や、群間の比較に使用します。評価項目が多岐にわたるため日常的な評価として使用することは比較的少ない印象ですが、脳卒中による機能障害が詳細に記録できるため、患者に対する治療効果や施設の治療成績の判定などの研究分野でみることが多い評価です。また、必要に応じて上肢や下肢のみ、運動機能のみ、など部分的に評価を行うことも可能です。

 

 

 FMAを評価するうえでの実際の臨床の注意点

特別な物品を使用せず、評価用紙に沿って検査を進めるだけで評価が可能ですが、逆に詳細なマニュアルがないため、どの程度の動きで得点を与えるか迷うことがあります。そのため、可動域や感覚障害・疼痛の程度などは実際の測定値・患者の主観的な訴えも併せて記録すると再評価時の比較が容易になります。

また、短所として評価項目が多いため慣れないと時間がかかることや、身体機能以外の評価(認知機能や意識障害など)が含まれないため全体像の把握のために他の評価も併用する必要があることも挙げられます。

 

 

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